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ナチュラルアイランドの研究室から

ナチュラルアイランドの研究室から【vol.1】水─化粧品づくりの見えない主役

2026.06.12

ナチュラルアイランドが大切にしている「自然」と「科学」をちょっと深掘り。
なるほど・なっとくのサイエンティフィック・ストーリーをお届けします。

クッタラ湖の水を調査する様子

■化粧品づくりにおける「水」の役割

化粧品の成分表示を見ると、最初に書かれていることが多い「水」。
多くの化粧品は水をベースにして作られています。水は単なる脇役ではなく、製品の品質や使い心地を大きく左右する重要な原料なのです。

化粧品における水の役割は大きく二つあります。一つは、さまざまな原料を混ぜ合わせる「溶媒」としての役割。粉状や固形のものなど性質の異なる原料をなめらかに混ぜ合わせ、均一で安定した状態にするためには水が欠かせません。
もう一つは、心地よい使用感に仕上げる役割。サラッとした感触、とろみのあるテクスチャー、みずみずしい肌感などは、水の量や性質によって決まってくるのです。

■理想は「余計なものが一切ない水」

では、化粧品に使われる水にはどのような条件が求められるのでしょうか。
理想とされるのは「いろいろな成分を豊富に含む水」ではなく「余計なものが一切ない水」。コンビニやスーパーで見かける「ミネラルウォーター」「アルカリイオン水」などは、体に良さそうなイメージがあるかも知れません。しかしそれはあくまで飲料水としてのお話。
化粧品の場合、水に含まれるイオン(電解質)やミネラルが原料と反応し、沈殿や白濁などの品質トラブルを引き起こしたり、肌への影響につながることもあります。
そのため、化粧品づくりでは、できるだけイオンやミネラルなどの不純物が少ないことが求められるのです。

■私たちのものづくりを支える「倶多楽湖の湧水」

化粧品づくりには水道水からイオンやミネラル、残留塩素、有機物などの不純物を除去した「精製水」を使用するのが一般的ですが、ナチュラルアイランドが北海道のナチュラルファクトリーで使用しているのは、北海道・白老町にある倶多楽湖の湧水です。
倶多楽湖は水深148m・周囲8km、火山の噴火で生じたクレーターに雨水や雪解け水が溜まってできたカルデラ湖。川とつながっていないので泥やゴミ、微生物などを含んだ水が流入せず、人も湖畔の限られた場所しか立ち入ることができないため、四季を通じて清らかで安定した水環境が保たれています。その水質は全国1に選ばれた実績もあるほどの折り紙つき。
ナチュラルアイランドの工場がある「ナチュの森」ではこの湧水を直接引き込み、化粧品づくりはもちろん製品の素材となるカレンデュラをはじめとする植物の栽培や庭園内の噴水、食堂の料理やカフェのコーヒー、女性専用スパなどに利用しています。

■自然の賜物「カムイワッカ」は私たちの宝物

ヨーロッパは地形が緩やかで地下水が地層にふれる時間が長く、ミネラルを多く含んだ「硬水」が多いのですが、日本は山と海が近く起伏に富んだ地形が多く、地層に触れる時間が短いため「軟水」が多く存在します。しかも火山地帯の地層の多くはミネラルが少ない火成岩(マグマが冷え固まってできた岩石)で形成されているため、地下水の硬度はさらに低くなります。
倶多楽湖の湧水はイオンやミネラルが極めて少ない「超軟水」。海から約5kmと至近距離にあり、標高500mの外輪山に囲まれたカルデラ湖というさまざまな条件が揃った、自然環境の賜物なのです。

化粧品づくりにおいて理想的な品質を備えた倶多楽湖の湧水。アイヌの人々が「カムイワッカ(神の水)」と呼んだ水は、ナチュラルアイランドの宝です。
この水がどのように化粧品づくりに使用されるのか、次回くわしくご紹介します。

※2001年 環境省公用水域水質測定結果より

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