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日々の暮らしに寄り添う/香りについて
睡眠前のリラックスタイムに楽しむアロマオイル|ラベンダー精油の選び方と使い方
2026.10.23
寝る前のリラックスタイムに取り入れたいアロマオイルについて、香りが脳に届く仕組み、ラベンダーをはじめ香り6種の特徴、器具がなくても試せる使い方と滴数の目安をまとめました。精油を選ぶときのチェックポイントや、ペットがいる家庭での注意点もご紹介します。
布団に入ってから、なかなか寝つけない。気づけばスマホを手に取り、時計は深夜1時を回っている。
そんな夜が週の半分を占めるようになると、朝の重さが一日じゅう抜けません。
「アロマオイルが睡眠にいいらしい」と聞いて、一度試したことがある方も多いはずです。そして、その多くが「よくわからないまま棚の奥にしまった」という結末を迎えています。
アロマオイルを取り入れてみたものの、「どう使えばよいのかわからなかった」という方もいるかもしれません。香りの感じ方には個人差があり、種類や量、使うタイミングによっても印象は変わります。
この記事では、以下の3つをお伝えします。
- 寝る前のリラックスタイムに楽しみたい香り6種と、その選び分け方
- 器具がなくても今夜から試せる使い方4つ
- 香りを心地よく楽しめないときに見直したい4つのポイント
私たちナチュラルアイランドは、北海道・白老町虎杖浜に自社農園を持つスキンケアブランドです。植物を育てるところから関わってきたからこそ、香りを「どう使うか」だけでなく「どう選ぶか」まで踏み込んでお伝えできます。
夜の時間を整えることは、翌日の自分への投資です。まずは1滴から、今夜試せることを見つけていってください。
なお記事の後半では、北海道の原料を使った私たちのエッセンシャルオイルも紹介しています。
アロマオイルは睡眠にどう働く?香りが眠りを整える仕組み
「香りでよく眠れる」という言葉は、少し曖昧です。まずは仕組みと、期待していい範囲を正確に押さえておきましょう。

本章では以下の3点を解説します。
- アロマオイルと精油(エッセンシャルオイル)の違い
- 香りが鼻から脳に届くまでの経路
- アロマオイルに期待できること、できないこと
それぞれ詳しく見ていきましょう。
アロマオイルと精油の違い
まず、言葉の整理から始めます。
精油(エッセンシャルオイル)とは、植物から抽出した天然の芳香物質のことです。公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)は、精油を次のように定義しています。
精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然の素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質である。(出典:公益社団法人 日本アロマ環境協会「精油とは」)
「アロマオイル」という名称には明確に統一された定義がなく、植物から抽出された精油を使ったものから、香料などを組み合わせたものまで、さまざまな製品があります。
一方、精油(エッセンシャルオイル)は、植物から香り成分を抽出したものです。精油を楽しみたい場合は、ラベルに「精油」「エッセンシャルオイル」などの表示があるか確認してみましょう。
香りが脳に届くまで|嗅覚と自律神経の関係
嗅覚は、少し特殊な感覚です。
視覚や聴覚の情報は、大脳新皮質という「考える脳」を経由して処理されます。これに対して香りの情報は、本能や感情をつかさどる大脳辺縁系へほぼ直接届くとされています。
さらに大脳辺縁系から視床下部へと情報が伝わります。視床下部は、自律神経やホルモンのバランスを調整する場所です。
香りを嗅いだ瞬間、理屈より先に「ほっとする」感覚が起こる。これは、この経路によるものと考えられています。
ただし、これは「香りを嗅げば自律神経が整う」という話ではありません。心地よいと感じる香りが、緊張した状態から緩んだ状態へ切り替わるきっかけになりうる。その程度の理解が、もっとも正確です。
アロマオイルは睡眠薬ではない|期待できること、できないこと
ここは、正直にお伝えしておきたい部分です。
精油は医薬品ではありません。 使えば眠れる、というものでは決してありません。
では何ができるのか。私たちが実感としてお伝えできるのは、香りが「寝る準備に入る合図」として働くという点です。
人の体は、繰り返された手順を覚えます。毎晩同じ香りを嗅ぎ、同じように照明を落とし、同じ時間に布団へ入る。
毎晩同じような時間に香りを楽しむことで、寝る前のルーティンの一つとして取り入れることもできます。
つまりアロマオイルは、眠らせてくれる道具ではなく、眠る態勢に入るスイッチ。
この期待値で使い始めた方は、うまくいくケースが多いと感じています。逆に「これで一発で眠れるはず」と期待した方ほど、初日で諦めてしまいます。
なお、寝つけない状態が数週間以上続いている場合はどうでしょうか。日中の生活に支障が出ているなら、香りで対処すべき段階ではありません。医療機関にご相談ください。
寝る前のリラックスタイムに楽しみたい香り6種|ラベンダーをはじめ香り別の特徴
香りには相性があります。まずは全体像を眺めて、気になるものを2〜3個に絞ってみてください。
本章では以下の6つを解説します。
- ラベンダー
- 和ハッカ
- カモミール・ローマン
- セダーウッド・サンダルウッド
- スイートオレンジ・ベルガモット
- どれを選ぶか迷ったときの考え方
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香り |
特徴 |
こんな方に |
香りの強さ |
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ラベンダー |
甘さと青さのある草花の香り。定番中の定番 |
迷ったらまずここから |
中 |
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和ハッカ |
日本のミント。清涼感の中にほのかな甘み |
すっきりした香りが好みの方 |
中〜強 |
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カモミール・ローマン |
りんごのような甘くやわらかい香り |
甘くやわらかな香りが好みの方 |
中 |
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セダーウッド |
乾いた木の香り。落ち着いた印象 |
甘い香りが苦手な方 |
弱〜中 |
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サンダルウッド |
白檀。日本人になじみ深い、深く静かな香り |
和の空間で使いたい方 |
中 |
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スイートオレンジ |
明るく親しみやすい柑橘 |
親しみやすい柑橘系から試したい方 |
弱〜中 |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ラベンダー|睡眠アロマの定番、迷ったらまずここから
「アロマ 睡眠」で検索して必ず出てくるのがラベンダーです。定番と呼ばれるだけの理由があります。
ラベンダー精油の主成分は、酢酸リナリルとリナロールという2つの芳香成分。このバランスによって、鋭さのない、丸い印象の香りが生まれます。

ただし注意点が1つあります。「ラベンダー」と名のつく精油は、一種類ではありません。
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種類 |
学名 |
特徴 |
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真正ラベンダー |
Lavandula angustifolia |
甘くやわらかい。夜向き |
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ラバンジン |
Lavandula × intermedia |
すっきりシャープ。清掃用途にも |
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スパイクラベンダー |
Lavandula latifolia |
樟脳のような刺激。夜には不向き |
夜の時間帯に使うなら、真正ラベンダー(Lavandula angustifolia)を選んでください。学名が書かれていない商品では、どれに当たるか判断できません。
和ハッカ|すっきりした香りが好きな方の選択肢
和ハッカは、すっきりとした清涼感が特徴のミントです。
和ハッカ(Mentha arvensis var. piperascens)は、日本で古くから栽培されてきたミントです。北海道の北見地方は、かつてハッカの一大産地でした。昭和13〜14年(1938〜1939年)ごろには、世界の生産量の70%を占めるまでになったとされています。

西洋のペパーミントと比べたとき、和ハッカには独特の甘みが残ります。清涼感がはっきりしている一方で、香り立ちがやわらかいのが特徴です。
和ハッカは、清涼感の中にほのかな甘さを感じる香りです。寝る前でも甘い香りよりすっきりした香りを好む方は、少量から試してみてもよいでしょう。
和ハッカの特徴や歴史について詳しく知りたい方は、ハッカとは?特徴・効果・使い方を北海道の和ハッカから解説もあわせてご覧ください。
カモミール・ローマン|緊張が抜けにくい方に
りんごに例えられる、甘くやわらかな香りです。ラベンダーよりもさらに丸みがあり、「守られている」ような印象を持つ方が多くいます。
ややクセがあるため、好みは分かれます。ただ、ラベンダーが合わなかった方の受け皿としては有力な選択肢です。

ただし、キク科の植物にアレルギーがある方は避けてください。
セダーウッド・サンダルウッド|甘い香りが苦手な方へ
木の香りは、甘い花の香りが苦手な方の逃げ道になります。
セダーウッドは、乾いた鉛筆のような香り。サンダルウッド(白檀)は、お香でなじみのある深く静かな香りです。

どちらも香りの分子が重く、ゆっくり広がってゆっくり消えていくのが特徴。和室や、照明を落とした寝室によく馴染みます。
スイートオレンジ・ベルガモット|香りに慣れていない方の入口
「アロマは香りが強くて苦手」という方には、柑橘系から入ることをおすすめします。
スイートオレンジは、ほぼ誰もが知っている香りです。拒否反応が起きにくく、家族の同意も得やすいという実用的な利点があります。

ひとつ、ベルガモットを肌に使う場合は注意が必要です。 光毒性のある成分を含むため、肌についた状態で紫外線を浴びるとトラブルの原因になります。寝室で香らせるだけなら問題ありませんが、スプレーを肌に使うのは避けてください。
どれを選ぶか迷ったら|「好きな香り」が最優先である理由
ここまで6種類を紹介しましたが、選び方の結論はシンプルです。
自分が嗅いで心地よいと感じた香りを選んでください。
どれだけ「睡眠に良い」と言われる香りでも、嫌いな匂いであれば逆効果になります。香りは感情に直結するため、不快感はそのまま緊張につながるからです。
店頭でお客さまとお話ししていて最も多いのは、「ラベンダーが良いと聞いたけれど、実は苦手」という声。その場合は、迷わず別の香りに変えてください。
定番はあくまで出発点であって、正解ではありません。
ラベンダー精油の使い方4選|寝る前のタイミングと滴数
道具を買う前に、試せることがあります。まずは手元にあるもので始めてみてください。
本章では以下の5つを解説します。
- ティッシュに垂らす
- アロマディフューザーで香らせる
- アロマストーン
- アロマスプレーを枕やリネンに
- タイミングと滴数の早見表
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方法 |
必要なもの |
滴数の目安 |
おすすめ度 |
|
ティッシュに垂らす |
ティッシュのみ |
1〜2滴 |
★★★ 今夜から |
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ディフューザー |
アロマディフューザー |
3〜5滴 |
★★★ 継続向き |
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アロマストーン |
素焼きの石 |
2〜3滴 |
★★☆ 火も電気も不要 |
|
アロマスプレー |
無水エタノール等 |
10〜20滴 |
★★☆ 手作り可 |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ティッシュに垂らす|器具ゼロで、今夜から試せる
最も手軽で、最初におすすめしたい方法です。
ティッシュを1枚たたみ、精油を1〜2滴落とします。それを枕元から30cmほど離した場所に置くだけ。
ポイントは枕に直接置かないことです。香りが近すぎると強すぎて、かえって気になって眠れなくなります。
香りは3〜4時間ほどで自然に弱まります。朝まで残りにくいため、翌日に匂いが気になることも少ないはずです。
まずはこの方法で、その香りが自分に合うかを確かめてみてください。
アロマディフューザーで香らせる|寝室全体に広げたい方に
継続して使うなら、ディフューザーが便利です。
超音波式が主流で、水に精油を数滴落として使います。6畳程度の寝室であれば、3〜5滴が目安です。
重要なのはタイマー機能。就寝の30分前にスタートし、30〜60分で自動停止する設定をおすすめします。
一晩つけっぱなしにする必要はありません。香りは、寝入るまでの数十分で役目を終えます。

アロマストーン|火も電気も使わない
素焼きの石やプレートに、精油を2〜3滴落とすだけの方法です。
電源もいらず、就寝中に消し忘れる心配もありません。香りの広がりは控えめなので、枕元に置いて使います。
「ディフューザーの作動音が気になる」という方にも向いています。
アロマスプレーを枕やリネンに|手作りレシピ
50mlのスプレーボトルで作る場合の分量です。
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材料 |
分量 |
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無水エタノール |
5ml |
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精製水 |
45ml |
|
精油 |
10〜20滴 |
先に無水エタノールと精油を混ぜ、よく振ってから精製水を加えます。精油は水に溶けないため、この順番が重要です。
使う前に毎回振ってください。保存は冷暗所で、2週間程度を目安に使い切ります。
なお、肌に直接ではなく、シーツや枕カバーに軽く吹きかけてお使いください。シルクなど繊細な素材はシミになる場合があるため、目立たない部分で試してから使ってください。

いつ、どのくらい?タイミングと滴数の早見表
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就寝までの時間 |
やること |
滴数 |
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30分前 |
ディフューザーON/照明を落とす |
3〜5滴 |
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15分前 |
ティッシュやストーンを枕元へ |
1〜2滴 |
|
就寝時 |
香りは残り香程度でよい |
ー |
寝る前の時間をゆったり過ごしたい場合は、就寝前から香りを取り入れてみるのも一つの方法です。
精油を選ぶときの4つのチェックポイント
売り場にはさまざまな商品が並んでいます。何が違うのか、ラベルのどこを見ればいいのかをお伝えします。
本章では以下の4つを解説します。
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チェック項目 |
見る場所 |
NGサイン |
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学名の記載 |
ラベル・箱 |
「ラベンダー」だけの表記 |
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抽出部位・抽出方法 |
ラベル・箱 |
記載なし |
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遮光瓶かどうか |
容器 |
透明・プラスチック容器 |
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産地・生産者 |
ラベル・公式サイト |
産地の記載が一切ない |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①学名が書かれているか
「ラベンダー|睡眠アロマの定番、迷ったらまずここから」で触れたとおり、ラベンダーだけでも複数の種類があります。
学名の記載は、その商品がどの植物から作られたかを特定できる唯一の情報です。記載がなければ、何を買っているのかわかりません。
AEAJが定める表示基準適合精油認定制度でも、学名の表示が求められています。
②抽出部位と抽出方法が明記されているか
同じ植物でも、花から採るか葉から採るかで香りは変わります。抽出方法(水蒸気蒸留法、圧搾法など)によっても成分は変わります。
AEAJの表示基準でも、抽出部位と抽出方法は必須項目とされています。これらが書かれている商品は、作り手が製造工程を把握している証拠でもあります。
③遮光瓶に入っているか
精油は光と熱で劣化します。
そのため、茶色や青色の遮光ガラス瓶に入っているのが基本です。透明な瓶やプラスチック容器の商品は、品質管理の観点で疑問が残ります。

プラスチックは、精油の成分で劣化する可能性もあります。
④産地・生産者がわかるか
ここは、多くの記事が触れない部分です。
精油の品質は、原料となる植物がどこでどう育てられたかで大きく変わります。土壌、気候、収穫のタイミング。これらがそのまま香りに出ます。
AEAJの表示基準でも、生産国(生産地)の表示は「産地により土壌、天候が異なるため、精油の内容に大きな影響を与える」という理由から必須とされています。
産地を明記している商品、さらに生産者や畑の様子まで公開している商品。それだけ工程に自信があるということです。
逆に、産地の記載が一切ない商品は、何も確認できません。
香りを心地よく楽しめないときに見直したい4つのポイント
香りを心地よく楽しめないときは、次の4つのポイントを見直してみましょう。
- 香りが強すぎる
- 使うタイミングが遅い
- その香りが自分に合っていない
- 香り以外の要因のほうが大きい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
理由①|香りが強すぎる
最も多い失敗です。
「効かせたい」と思うほど滴数を増やしてしまいますが、これは逆効果になります。強すぎる香りは刺激となり、脳が休むどころか反応してしまうためです。
目安の半分から始めてください。 ティッシュなら1滴、ディフューザーなら2〜3滴。
「かすかに香る」程度が、ちょうどいい状態です。
理由②|使うタイミングが遅い
布団に入ってから、ディフューザーの電源を入れていませんか。
香りが部屋に行き渡るまでには時間がかかります。また、香りを合図として体が反応するまでにも、少し間が必要です。
「いつ、どのくらい?タイミングと滴数の早見表」を参考に、就寝30分前を目安にしてください。
理由③|その香りが自分に合っていない
「良いと言われているから」で選び続けていませんか。
香りの好みは、個人差が非常に大きいものです。過去の記憶と結びついていることもあり、理屈では説明できません。
ラベンダーが合わなければ、木の香りや柑橘に切り替えてみてください。合わない香りを我慢して使い続けても、緊張が増すだけです。
理由④|香り以外の要因のほうが大きい
これは、正直にお伝えしなければならない点です。
香りは、睡眠を左右する数ある要素の一つにすぎません。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」を見てみましょう。光環境や室温、就寝前のカフェイン・アルコール、運動習慣などが要素として挙げられています。成人については、6時間以上を目安に睡眠時間を確保することが推奨事項として示されています。
就寝直前までスマートフォンを見ている。夕方にコーヒーを飲んでいる。寝室が暑すぎる、または明るすぎる。
こうした要因が残っていれば、香りだけで解決するのは難しくなります。
アロマは、環境を整えたうえで最後に足す一手。逆に言えば、他の条件が整っているほど、香りの働きは感じやすくなります。
睡眠にアロマを使うときの5つの注意点
安全に使うために、必ず押さえておいてください。
- 原液を肌につけない
- 妊娠中・授乳中・お子さまがいる場合の配慮
- ペット、特に猫がいる家庭での注意
- つけっぱなしにしない
- 保管方法と使用期限
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①原液を直接肌につけない
精油は非常に濃縮されたものです。原液を肌につけることは避け、本記事では香りを楽しむ芳香用としてご紹介します。
②妊娠中・授乳中・お子さまがいる場合
妊娠中は、香りへの感じ方が大きく変わります。これまで好きだった香りが受けつけなくなることも珍しくありません。
体調に不安がある場合は、芳香浴にとどめ、肌への使用は避けてください。持病がある方、通院中の方も、事前に医師へご相談ください。
お子さまについては、AEAJが具体的な指針を示しています(AEAJ「安全に楽しむために」)。
- 3歳未満の乳児・幼児には、芳香浴法以外は行わない
- 3歳以上でも、精油の使用量は成人の10分の1程度から始める
- 多くても、成人の2分の1程度にとどめる
なお、お年寄りや既往歴のある方についても、AEAJは「まずは基準の半分以下の量で試してから使用しましょう」としています。
③ペットがいる家庭での注意(特に猫)
見落とされがちですが、重要です。
猫がいる部屋で精油を使うことは、避けてください。

アニコム損害保険の「どうぶつとアロマテラピーとの相性について」では、「猫は解毒に関係する酵素を一部合成できないため、精油の成分を十分に代謝できないことが一般的です」と解説されています。人には問題のない濃度でも、負担になりうるということです。
犬や、うさぎ・ハムスターなどの小動物についても、同じ空間での使用は慎重に判断してください。
香りを楽しみたい場合は、ペットが自由に部屋を出入りできる状態にすること。そのうえで、別室で短時間にとどめるのが基本的な考え方です。心配な場合は、獣医師にご相談ください。
④つけっぱなしで寝てもいい?
推奨しません。
理由は3つあります。
- 香りに慣れて、かえって感じにくくなる
- 精油の消費量が増える
- 火気・電気の安全上のリスクがある
とくに、キャンドル式のアロマポットを使ったまま就寝することは必ず避けてください。 火災の原因になります。
ディフューザーもタイマーを設定し、寝入る頃に止まるようにしておくと安心です。
⑤保管方法と使用期限
精油は、生ものに近い性質を持ちます。
- 直射日光を避け、冷暗所で保管する
- 瓶は必ず立てて置く(横にすると成分がゴム部分を傷める)
- 開封後は1年以内を目安に使い切る
- 柑橘系は劣化が早いため、半年程度が目安
香りが変わった、濁ってきたと感じたら、肌への使用はやめてください。芳香であれば使えるケースもありますが、無理はしないでください。
北海道の原料でつくる、ナチュラルアイランドのエッセンシャルオイル
ここまで「産地がわかること」の大切さをお伝えしてきました。最後に、私たち自身の話を少しだけさせてください。
本章では以下を紹介します。
- 自社農園で植物を育てるところから始めるものづくり
- 原料の出どころを、一つひとつ言えること
- 眠る前の時間に寄り添うエッセンシャルオイル
それぞれ詳しく見ていきましょう。
白老町虎杖浜の自社農園で、種をまくところから
私たちナチュラルアイランドは、北海道・白老町虎杖浜に自社農園を持っています。
日本でも有数の透明度を誇る倶多楽湖のふもと。この土地で、倶多楽湖の湧水を使ってカレンデュラを有機栽培しています。開墾から何年もかけて土をつくり、有機認証も取得しました(有機農産物生産工程管理者 登録認証番号:第30004号-01)。

収穫はすべて手作業です。花を一輪ずつ摘み、花びらだけを取り分けていく。この作業は、白老町の就労支援施設で働く方々と一緒に行っています。
なぜ、ここまで手間のかかる方法を続けているのか。理由はシンプルです。どんな土で、どんな気候で、いつ収穫されたかを知らなければ、品質について責任を持って語れないと考えているからです。
原料の出どころを、一つひとつ言えること
自社農園で育てられる植物には、限りがあります。北海道の気候で育つもの、育たないものがあるからです。
そこで私たちは、農園で育てられない原料については、顔の見える生産者から適切な価格で購入しています。収穫時期など人手が足りないときは、社員も生産者さんの畑に出向いて一緒に作業します。

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原料 |
産地 |
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カレンデュラ |
白老町虎杖浜の自社農園(有機栽培) |
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ラベンダー |
北海道・富良野 |
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和ハッカ |
北海道・滝上町 |
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セントジョーンズワート・白樺樹液 |
北海道の生産者から仕入れ |
たとえば和ハッカは、滝上町の農家・瀬川さんが育てている「JM-23号」を使っています。世界でも瀬川さんの畑でしか生産されていない、「幻の和ハッカ」と呼ばれる品種です。やさしい甘さと、透き通るような清涼感。これは、その土地とその方の手からしか生まれない香りです。
「④産地・生産者がわかるか」でお伝えした基準。私たちが自分たちの製品に課しているのも、同じものです。
眠る前の時間に寄り添うエッセンシャルオイル
一日の終わりに香りを取り入れることは、単なる睡眠対策ではありません。
「今日はここまで」と自分に区切りをつける時間でもあります。
私たちの「エッセンシャルオイル ラベンダーブレンド(スリープ)」は、7種の精油をブレンドしたものです。

- 北海道・富良野産ラベンダーに、オレンジ、ベルガモット、マンダリンオレンジ
- 落ち着きを添えるゼラニウム、セダーウッド、ベチバー
- 5ml/1,800円(税込1,980円)※2026年9月時点。キャンペーン価格が適用される場合があります
この記事で紹介した使い方のうち、「ティッシュに垂らす|器具ゼロで、今夜から試せる」ともよく合います。コットンやティッシュに1滴垂らして、枕元に。カップにお湯をはって垂らせば、湯気とともに香りが広がります。
清涼感のある香りがお好みなら、「エッセンシャルオイル 和ハッカブレンド(リフレッシュ)」という選択肢もあります。
▶ エッセンシャルオイル ラベンダーブレンド(スリープ)を見る
なお、エッセンシャルオイルは大変凝縮された純度の高いオイルです。飲んだり、肌につけたりすることは決してしないでください。本品は香りを楽しむものであり、スキンケアオイルや飲み物ではありません。
実際に香りを試してみたい方は、スキンケア工園「ナチュの森」にもお越しいただけます。
アロマオイルと睡眠に関するよくある質問
最後に、アロマオイルと睡眠についてよくいただくご質問にお答えします。
Q. 精油とアロマオイルの違いは何ですか?
精油は、植物から抽出した100%天然の芳香物質です。「アロマオイル」は和製英語で、合成香料を含む商品を指す場合もあります。購入時はラベルの表記をご確認ください。
Q. 寝るときに焚きっぱなしでも大丈夫ですか?
推奨しません。香りに慣れて感じにくくなるうえ、安全面のリスクもあります。タイマーで30〜60分後に止まる設定をおすすめします。
Q. 何滴くらいが適量ですか?
6畳程度の寝室でディフューザーを使う場合、3〜5滴が目安です。ティッシュなら1〜2滴で十分。物足りないと感じても、増やすのではなく、まず減らしてみてください。
Q. ラベンダーの香りが苦手でも代わりはありますか?
あります。木の香り(セダーウッド、サンダルウッド)や、和ハッカ、柑橘系をお試しください。好きだと感じる香りを選ぶことが、最も重要です。
Q. どのくらい続ければいいですか?
寝る前の習慣の一つとして、無理なく取り入れてみてください。毎晩同じ香りを、同じような時間に楽しむなど、自分に合った続け方で構いません。
まとめ|睡眠前のリラックスタイムに、好きな香りを取り入れてみる
最後に要点を整理します。
- 「アロマオイル」という名称にはさまざまな製品がある。精油を選ぶ場合は、学名や抽出方法、産地などを確認する
- 精油は睡眠薬ではなく、眠る態勢に入るスイッチとして、寝る前の時間に取り入れる
- 香りは強くしすぎず、少量から試す
- ラベンダーにこだわらず、自分が心地よいと感じる香りを選ぶ
- 精油は原液を肌につけず、芳香用として楽しむ
まずは、ティッシュに1滴垂らして香りを楽しむなど、手軽な方法から試してみてください。道具をそろえるのは、その香りが自分に合うと確かめてからでも十分です。
一日の終わりに好きな香りを取り入れることで、「今日はここまで」と気持ちを切り替える時間をつくる。そんな夜の習慣の一つとして、アロマを楽しんでみてはいかがでしょうか。
北海道の原料から生まれた香りも、ぜひその選択肢の一つとしてお楽しみください。


